「あ~ん! らにちゃん! このままじゃ、やられちゃうよ。一体どうしたらいいの!?」
「おしゃれハッカーは電波と音波のコントロール、そしてマジカル言語と呼ばれるプログラミングにある……らしいらに」
「らしいってなによ! ぜんぜんわからなーい!!」
なんか急にらにちゃんの頭が良くなってるけれど、これはママがプログラムしたデータの一部をしゃべっているだけ。らにちゃんが意味を理解しているわけじゃない。
「えーと、プログラムされたデータベースによるとおしゃれハッカーは普通の人間が見えないものが見えるようになっているんだらに。さあ、マジカルハッキングであの宝石を奪うんだらに」
「ま、まじかるはっきんぐ? それって正義のヒーローが手からビームを出すような?」
「違うらに! マジカルハッキングとは歌なんだらに」
「う、歌? なんで歌なの? ゲームの呪文を唱えるみたいな?」
「歌、つまり音っていうのは波なんだらに。それに言葉、マジカル言語をつかったマジカルハッキングでニャーちゃんを救うんだらに!」
歌が音の波、つまり音波だっていうことは聞いたことがある。テレビを見たりやラジオを聴いたりパソコンでインターネットができるのは、電波を飛ばしているからだって本で読んだことがある。そんなに詳しいわけではないけれどね。
それにコンピューターを動かしているのはプログラムという機械に命令をあたえる言葉だ。もっとも、マジカル言語なんて聞いたことないけれど。
「で、でも、わたし、歌なんて歌えないよ!」
「そのためのおしゃれハッカーの衣装らに! ニャーちゃんと友達になりたいって気持ちを込めれば絶対にできるらに!」
♪
君の笑顔 守りたいの 子供の頃から大切な夢
それなのに いつからか忘れてた
ふたりの出会いは夢だったの?
忙しい時の中で振り返ることもあるけれど もう届かないの
伝えられなかった想い 傷つくのが怖かった
素直に届けよう aiから始まる魔法の言葉
♪
勝手に胸から口へと言葉が溢れ出てくる。すごい!
女の子もニャーちゃんも手拍子をしながら体を揺らして、ロボットとか人間とか関係なくみんなが一つになる快感でドキドキワクワク。
この力がおしゃれハッカーの力なんだね!
「にゃああああっ~」
すっかり戦意を喪失し、とろけるようなにやけ顔のニャーちゃん。
「ふふっ、この宝石はいただくよ、ニャーちゃん」
一件落着かと気を緩めていると、わたしの背後から手を叩く乾いた音がした。
「素敵な歌だったよ」
「お姉さま!」
「ヒカリ、迎えにきたよ」
この人、ヒカリちゃんのお姉さんなんだ。ボーイッシュな髪形で色が白く、超まつげが長い。おまけに背も高くてすらりとした美脚。モデルさんみたいな小さな顔を見ていると同じ人間とは思えないくらいに美しい。
こんな人が本当にいるんだ……クラスメイトの女の子とはカワイイのレベルが違う。年上かな。品のある黒いセーラー服を着ている。ボタンには四葉のマークがあった、もしかして良家のお嬢様が通う四葉《よつば》中学校の生徒かな。
「ところできみ」
「え、わたしですか!?」
「そのかわいい服は、なにかのコスプレ衣装なのかな?」
ああああっ! 普段とまったく違う格好に変身していたんだった。よりにもよってこの姿を初対面の人に見られるのって恥ずかしい。
「お姉さま、コスプレじゃありませんわ。ヒーローなんです! それも本物なんですよ!」
ヒカリちゃんありがとう。とってもいい子じゃない。
「ははっ、冗談さ。妹を助けてくれてありがとう。実はちょっと見ていたんだ。とってもかっこよかったよ。ところで、おしゃれハッカーっていう言葉は初めて聞いたけれど、きみはハッカーなの? 相棒はとても高性能なマシンみたいだけど」
うーん、どうだろう。コンピューターは好きだけど、それほど詳しいわけじゃない。らにちゃんだって半分以上ママがつくったようなものだし。
「おしゃれハッカーは電波と音波のコントロール、そしてマジカル言語と呼ばれるプログラミングにある……らしいらに」
「らしいってなによ! ぜんぜんわからなーい!!」
なんか急にらにちゃんの頭が良くなってるけれど、これはママがプログラムしたデータの一部をしゃべっているだけ。らにちゃんが意味を理解しているわけじゃない。
「えーと、プログラムされたデータベースによるとおしゃれハッカーは普通の人間が見えないものが見えるようになっているんだらに。さあ、マジカルハッキングであの宝石を奪うんだらに」
「ま、まじかるはっきんぐ? それって正義のヒーローが手からビームを出すような?」
「違うらに! マジカルハッキングとは歌なんだらに」
「う、歌? なんで歌なの? ゲームの呪文を唱えるみたいな?」
「歌、つまり音っていうのは波なんだらに。それに言葉、マジカル言語をつかったマジカルハッキングでニャーちゃんを救うんだらに!」
歌が音の波、つまり音波だっていうことは聞いたことがある。テレビを見たりやラジオを聴いたりパソコンでインターネットができるのは、電波を飛ばしているからだって本で読んだことがある。そんなに詳しいわけではないけれどね。
それにコンピューターを動かしているのはプログラムという機械に命令をあたえる言葉だ。もっとも、マジカル言語なんて聞いたことないけれど。
「で、でも、わたし、歌なんて歌えないよ!」
「そのためのおしゃれハッカーの衣装らに! ニャーちゃんと友達になりたいって気持ちを込めれば絶対にできるらに!」
♪
君の笑顔 守りたいの 子供の頃から大切な夢
それなのに いつからか忘れてた
ふたりの出会いは夢だったの?
忙しい時の中で振り返ることもあるけれど もう届かないの
伝えられなかった想い 傷つくのが怖かった
素直に届けよう aiから始まる魔法の言葉
♪
勝手に胸から口へと言葉が溢れ出てくる。すごい!
女の子もニャーちゃんも手拍子をしながら体を揺らして、ロボットとか人間とか関係なくみんなが一つになる快感でドキドキワクワク。
この力がおしゃれハッカーの力なんだね!
「にゃああああっ~」
すっかり戦意を喪失し、とろけるようなにやけ顔のニャーちゃん。
「ふふっ、この宝石はいただくよ、ニャーちゃん」
一件落着かと気を緩めていると、わたしの背後から手を叩く乾いた音がした。
「素敵な歌だったよ」
「お姉さま!」
「ヒカリ、迎えにきたよ」
この人、ヒカリちゃんのお姉さんなんだ。ボーイッシュな髪形で色が白く、超まつげが長い。おまけに背も高くてすらりとした美脚。モデルさんみたいな小さな顔を見ていると同じ人間とは思えないくらいに美しい。
こんな人が本当にいるんだ……クラスメイトの女の子とはカワイイのレベルが違う。年上かな。品のある黒いセーラー服を着ている。ボタンには四葉のマークがあった、もしかして良家のお嬢様が通う四葉《よつば》中学校の生徒かな。
「ところできみ」
「え、わたしですか!?」
「そのかわいい服は、なにかのコスプレ衣装なのかな?」
ああああっ! 普段とまったく違う格好に変身していたんだった。よりにもよってこの姿を初対面の人に見られるのって恥ずかしい。
「お姉さま、コスプレじゃありませんわ。ヒーローなんです! それも本物なんですよ!」
ヒカリちゃんありがとう。とってもいい子じゃない。
「ははっ、冗談さ。妹を助けてくれてありがとう。実はちょっと見ていたんだ。とってもかっこよかったよ。ところで、おしゃれハッカーっていう言葉は初めて聞いたけれど、きみはハッカーなの? 相棒はとても高性能なマシンみたいだけど」
うーん、どうだろう。コンピューターは好きだけど、それほど詳しいわけじゃない。らにちゃんだって半分以上ママがつくったようなものだし。


