「お、やる気になった?」
「とりあえず、登録だけ……ね」
そう言いながら、心の中ではまだ迷いが残っている。
でも、今の惨めな気分から少しでも解放されるなら。
そんな淡い期待にすがるように、私は早速プロフィール欄を埋めていく。
写真は、どうしよう。
よく自撮り写真をSNSのアイコンにしている人がいるけれど、恥ずかしくて私には無理だ。
カメラロールをスライドしていくと、ドッグカフェで犬たちと戯れて笑っている写真が出てきた。
目線を外して、無防備な自分。
これくらい自然なほうがちょうどいいかもしれない。
「それ、めちゃめちゃかわいく撮れてるよね」
「え、そう?」
自分ではただ犬に夢中なだけの一枚だと思っていたけれど、優里にそう言われると、なんだかそれなりに見えてくるから不思議だ。
「これにする」
そう言って、私のプロフィールが完成した。
【真面目で正直な人がタイプです】
もう、嘘はこりごりだから。
そして最後には、そんな淡い期待を記した。

