冷遇令嬢ですが、前世の知識と先見の力で運命の王第殿下と新しい国を作ります。

イラストを描いてくれている画家はムーシュで日曜日広場で何人かの画家が自分の描いた絵を売っていて、その中に彼がいた。

ジャスミンは彼は自分にとって役に立ってくれる存在になると思った。

先の事が分かるのと出会った相手がジャスミンにとってどういう存在になるのかという事が分かることがあるのだ。

それがたまに一瞬ひらめくのだ。

そういう能力のお陰で大した失敗もせずにここまでやってこれたのだと思っている。

これも転生チートなのかもしれない。

この事が理解できたのは十五歳くらいになった時だ。

その画家の絵はパステルカラーの優しい水彩画だった。

ジャスミンは迷わず彼に話を持ち掛けて、カタログ作成や壁に飾るイメージの水彩画を依頼した。

一番難航したのは結婚式に着る花嫁のドレスで、この時代にはあまりないデザインで真っ白でオフショルダーのマーメイドラインの大人っぽいドレスを描いてほしかったのだ。

頭にはテイアラにベールがついていてその裾は長くロングベールになっている。

そのドレスを説明するのにムーシュと何時間も話し合ってやっと納得のいくものが仕上がったのだ。

この時代結婚式のドレスは白と決まっていない。

白の方が珍しいのだ。

それぞれ皆好きな色のドレスを着ている。

ジャスミンはその内に結婚式のドレス専門の店も出したいと思っている。

嬉しい事にマーゴという人材もいる事だしこれは早急に実現したい。

ジャスミンは一つ一つの物に、手を抜かずにこだわった。

カフェがオープンして2カ月後にやっとジャスミンの店も大人キュートな内装に仕上がった。

ムーシュは文句も言わず嬉々として楽しんで描いてくれた。

ジャスミンは大満足だった。

後はお客様が来てくれるのを待つだけだ。