慈善晩餐会の会場へ戻ってからも、私の心臓はずっと落ち着かなかった。
鳳城くんに抱きしめられたぬくもり。
耳元で言われた言葉。
俺だけ見てろ。
思い出すだけで、胸が熱くなる。
それでも不思議と、さっきまでみたいな不安はもう薄れていた。
隣を歩く鳳城くんの横顔を見るたびに、ちゃんと信じたいと思えたから。
彼は何も言わないまま、さりげなく私の歩幅に合わせてくれる。
そのやさしさが、今夜はいつもよりずっと沁みる。
会場のざわめきの中でも、もう怖くなかった。
誰が見ていてもいい。
今の私は、鳳城くんの隣にいたいって、自分の意志でここに立っている。
しばらくして、晩餐会も終盤に差しかかったころ。
鳳城くんが私の耳元で低く言った。
「抜けるぞ」
「え……」
「少しだけ」
その声に逆らえるわけがない。
私は小さくうなずいた。
連れていかれたのは、会場の奥にあるバルコニーだった。
大きな窓の向こうに広がる夜景。
遠くに見える街の灯りが、星みたいにきらめいている。
鳳城くんに抱きしめられたぬくもり。
耳元で言われた言葉。
俺だけ見てろ。
思い出すだけで、胸が熱くなる。
それでも不思議と、さっきまでみたいな不安はもう薄れていた。
隣を歩く鳳城くんの横顔を見るたびに、ちゃんと信じたいと思えたから。
彼は何も言わないまま、さりげなく私の歩幅に合わせてくれる。
そのやさしさが、今夜はいつもよりずっと沁みる。
会場のざわめきの中でも、もう怖くなかった。
誰が見ていてもいい。
今の私は、鳳城くんの隣にいたいって、自分の意志でここに立っている。
しばらくして、晩餐会も終盤に差しかかったころ。
鳳城くんが私の耳元で低く言った。
「抜けるぞ」
「え……」
「少しだけ」
その声に逆らえるわけがない。
私は小さくうなずいた。
連れていかれたのは、会場の奥にあるバルコニーだった。
大きな窓の向こうに広がる夜景。
遠くに見える街の灯りが、星みたいにきらめいている。



