エリート学園の最上級王子は、地味な私を離さない。

「何を言われたの」

「え……」

「そんな顔になるくらいですもの。だいたい想像はつきますわ」

私は視線を落とした。

「私、やっぱりだめなのかなって……」

言ってしまった瞬間、涙が出そうになる。

「ここにいると、鳳城くんの足を引っ張るだけかもって」

すると麗華は、少しだけきつい声で言った。

「それをカイルさまの前で言ったら、きっと怒られますわよ」

「……え?」

「あなた、まだわかっていらっしゃらないのね」

麗華はため息をつく。

「カイルさまが本当に嫌なら、最初からここに連れてきていませんわ」

その言葉に、胸が揺れる。

「でも、みんな……」

「みんなが何と言おうと、あの方が選ぶのはひとりですわ」

その一言が、まっすぐ刺さる。

でも次の瞬間、会場の中からざわめきが広がった。

思わずそちらを見る。
ガラス越しに見えたのは、鳳城くんのお母様と並んで立つ鳳城くん。
そしてその隣に、いつのまにか麗華がいた。