エリート学園の最上級王子は、地味な私を離さない。

「……ほのか?」

自分でも何をしてるんだろうと思う。
けれど離したくなくて、私は小さな声でつぶやいた。

「私も……したい」

言ってしまった瞬間、もう消えたくなるくらい恥ずかしかった。

けれど鳳城くんは、数秒止まったあと、深く息をついた。

「それ、ほんとにだめ」

「え……」

「煽ってる自覚ないだろ」

低い声が少し苦しそうで、でもどこかうれしそうでもある。

鳳城くんは私の頬を包むと、今度はさっきより少しだけ近く、でもやっぱりやさしく唇を重ねた。

二度目のキスは、さっきより少しだけ長かった。

触れて、離れて、でもまた惜しむみたいに額が寄せられる。