君の隣が一番遠かった

高校二年の六月


窓際の席に座る美緒は、いつも昼休みになると友達に囲まれていた


僕はその少し離れたところで、弁当を食べながら彼女を見ていた


「神谷、また見てる」


向かいの席で、親友の直人が呆れたように言った。


「見てない」


「いや、見てる」


「……ちょっとだけ」


「それを見てるって言うんだよ」


笑われた。


僕も笑った