放課後の図書室は静かだった。
窓から差す夕方の光が、本棚のすき間をやわらかく染めている。
いちかは胸をどきどきさせながら、約束どおり図書室の奥へ向かった。
人の少ない席で待っていた莉久は、いちかの姿を見るなり、すぐに立ち上がる。
「来た」
その一言だけなのに、朝から待っていたのが伝わってきて、いちかの胸が甘くなる。
「うん。来たよ」
近づいた瞬間、莉久はためらいなくいちかの手首を取った。
そしてそのまま、本棚の陰になる奥の席へ連れていく。
「り、莉久……ここ図書室だよ」
「知ってる」
「静かにしないと……」
「だから声、出さないで」
低くささやかれて、いちかは一気に顔を赤くした。
椅子に腰かけたと思った次の瞬間、莉久がすぐ隣に座る。
それだけでも近いのに、今日はその距離がほとんどない。
制服の袖が触れる。
膝が少しだけ当たる。
肩までぴたりと寄せられて、いちかは息をのんだ。
窓から差す夕方の光が、本棚のすき間をやわらかく染めている。
いちかは胸をどきどきさせながら、約束どおり図書室の奥へ向かった。
人の少ない席で待っていた莉久は、いちかの姿を見るなり、すぐに立ち上がる。
「来た」
その一言だけなのに、朝から待っていたのが伝わってきて、いちかの胸が甘くなる。
「うん。来たよ」
近づいた瞬間、莉久はためらいなくいちかの手首を取った。
そしてそのまま、本棚の陰になる奥の席へ連れていく。
「り、莉久……ここ図書室だよ」
「知ってる」
「静かにしないと……」
「だから声、出さないで」
低くささやかれて、いちかは一気に顔を赤くした。
椅子に腰かけたと思った次の瞬間、莉久がすぐ隣に座る。
それだけでも近いのに、今日はその距離がほとんどない。
制服の袖が触れる。
膝が少しだけ当たる。
肩までぴたりと寄せられて、いちかは息をのんだ。



