君の好きな人は、私でした

夕焼けが空いっぱいに広がっている


さっきまで何とも思わなかった景色が、今は少し違って見えた


家に帰る途中


私はずっと髪飾りを握っていた


何度も袋を開けて、中を確認する


淡い青色の花


私が前に「かわいい」と言ったもの


柊真は覚えていてくれた


私の何気ない言葉を


私の好きなものを


ずっと覚えていてくれた