春の終わりを告げるように、校庭の桜はすっかり葉桜になっていた 窓を開けると、まだ少し冷たさの残った風が教室へ入り込み、カーテンを大きく揺らしている 私は頬杖をつきながら、そのカーテンをぼんやり眺めていた 「優花、そこ違う」 隣から声が飛んできた 「え?」 私は慌ててノートを見る 数学の問題を解いていたはずなのに、途中から数字が何を意味しているのか分からなくなっていた 「ここ、計算間違ってる」 柊真が私のノートを指差す