きみの居ない春を、まだ知らない

別に


待っていたわけじゃない


そう思っていた


「……来たんだ」


後ろから声がした


玲奈は振り返った


そこに


湊がいた


少し痩せていた


髪も少し伸びている


でも


笑ったときの右の口角は