きみの居ない春を、まだ知らない

満開の桜


その下に


小さなベンチが一つ


誰も座っていない


写真の横に言葉があった


『待つことをやめた人は、忘れたわけじゃない』


玲奈の指が止まった


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『ただ、自分の足で歩き始めただけだ』


涙が落ちた


湊が何を伝えたいのか


分からない