きみの居ない春を、まだ知らない

「玲奈がもう俺を必要としてないことを知るのが怖かった」


玲奈は言葉を失った


「だから、駅で写真だけ撮って帰った」


「……馬鹿」


「うん」


「本当に馬鹿」


「知ってる」


玲奈は写真をもう一度見る


そこには誰もいない


なのに


そこに自分がいたような気がした


八年間