きみの居ない春を、まだ知らない

「そう?」


「そうだよ」


窓際の席に座る


湊がメニューを開く


「何飲む」


「コーヒー」


「砂糖は」


「……一つ」


湊の手が止まる


「覚えてる」


玲奈は顔を上げた


「何を」