蓮はじっとひまりを見つめたまま、低く言った。
「今日ずっと無理だった」
「……うん」
「他のやつに笑うのも、見られるのも、名前呼ばれるのも、全部」
ひまりは小さく息をのむ。
「彼女になったのに、まだ全然足りない」
その言葉があまりにもまっすぐで、ひまりは目をそらせなかった。
蓮の指が、ひまりの頬にふれる。
「俺だけのもんにしたい」
「蓮」
「無理なのはわかってる」
少しかすれた声が、ひまりの心を揺らす。
「でも、今日は特にだめだ」
そう言うと、蓮はひまりの首元に揺れるリボンに触れた。
やさしいのに、どこか色っぽい指先に、ひまりの肩が小さく震える。
「こんなの着て、俺の前以外で可愛くしないで」
「そんなこと言われても……」
「じゃあせめて」
蓮の顔がゆっくり近づく。
「今だけ、俺しか見ないで」
低い声に、ひまりは何も言えなくなる。
ただ、こくんとうなずいた。
それを見た蓮が、ひどく甘い顔をする。
次の瞬間、唇が重なった。
最初はそっと、触れるだけ。
でも離れたあとの蓮の目は、まだ足りないと言っていた。
「ひまり」
名前を呼ばれて、また胸が跳ねる。
「もう一回」
返事を待たず、今度は少し深く口づけられる。
やさしいのに、独占欲がにじむキス。
頬を包む手も、腰に回る腕も、逃がす気なんて少しもない。
「ん……」
ひまりの小さな声がもれると、蓮の呼吸が乱れた。
そのまま額を合わせて、苦しそうに笑う。
「ほんと、むり」
「れん……」
「可愛すぎて理性なくなる」
真っ赤になるひまりを抱きしめて、蓮は首元に顔を埋めた。
「このまま連れて帰りたい」
「だめ」
「知ってる」
「なら言わないでよ」
「言いたい」
即答だった。
思わずひまりが小さく笑うと、蓮は少しだけ顔を上げる。
「今の、俺に笑った?」
「うん」
「じゃあ許す」
「何それ……」
「今日ずっと無理だった」
「……うん」
「他のやつに笑うのも、見られるのも、名前呼ばれるのも、全部」
ひまりは小さく息をのむ。
「彼女になったのに、まだ全然足りない」
その言葉があまりにもまっすぐで、ひまりは目をそらせなかった。
蓮の指が、ひまりの頬にふれる。
「俺だけのもんにしたい」
「蓮」
「無理なのはわかってる」
少しかすれた声が、ひまりの心を揺らす。
「でも、今日は特にだめだ」
そう言うと、蓮はひまりの首元に揺れるリボンに触れた。
やさしいのに、どこか色っぽい指先に、ひまりの肩が小さく震える。
「こんなの着て、俺の前以外で可愛くしないで」
「そんなこと言われても……」
「じゃあせめて」
蓮の顔がゆっくり近づく。
「今だけ、俺しか見ないで」
低い声に、ひまりは何も言えなくなる。
ただ、こくんとうなずいた。
それを見た蓮が、ひどく甘い顔をする。
次の瞬間、唇が重なった。
最初はそっと、触れるだけ。
でも離れたあとの蓮の目は、まだ足りないと言っていた。
「ひまり」
名前を呼ばれて、また胸が跳ねる。
「もう一回」
返事を待たず、今度は少し深く口づけられる。
やさしいのに、独占欲がにじむキス。
頬を包む手も、腰に回る腕も、逃がす気なんて少しもない。
「ん……」
ひまりの小さな声がもれると、蓮の呼吸が乱れた。
そのまま額を合わせて、苦しそうに笑う。
「ほんと、むり」
「れん……」
「可愛すぎて理性なくなる」
真っ赤になるひまりを抱きしめて、蓮は首元に顔を埋めた。
「このまま連れて帰りたい」
「だめ」
「知ってる」
「なら言わないでよ」
「言いたい」
即答だった。
思わずひまりが小さく笑うと、蓮は少しだけ顔を上げる。
「今の、俺に笑った?」
「うん」
「じゃあ許す」
「何それ……」



