「文化祭なんか始まったら、もっとだろ」
「それは……ただのクラスの出し物だよ」
「俺にはただじゃない」
低い声が、胸の奥まで落ちてくる。
「おまえのことで平気でいられたこと、一回もない」
ひまりの指先が震える。
蓮はそんなひまりの手を取って、自分の胸の前へ連れていった。
とくん、とくん、と速い鼓動が伝わる。
「わかるか」
「……うん」
「おまえのせい」
その言い方がずるくて、ひまりはますます赤くなる。
「蓮、そんなこと言われたら」
「困るか」
ひまりはすぐに答えられなかった。
困る。
なのに、うれしい。
こんなにもまっすぐ求められることが、苦しいくらいうれしい。
黙りこんだひまりを見て、蓮は少しだけ目を伏せた。
「……やっぱ怖ぇ」
「え?」
「好きすぎて、おかしくなりそうで怖い」
その言葉に、胸がぎゅっと締めつけられる。
蓮は強い人だと思っていた。
怒っても、守ってくれても、いつだって揺るがない人だと思っていた。
でも今の蓮は、ひまりの返事ひとつで壊れそうなくらい不安そうだった。
「それは……ただのクラスの出し物だよ」
「俺にはただじゃない」
低い声が、胸の奥まで落ちてくる。
「おまえのことで平気でいられたこと、一回もない」
ひまりの指先が震える。
蓮はそんなひまりの手を取って、自分の胸の前へ連れていった。
とくん、とくん、と速い鼓動が伝わる。
「わかるか」
「……うん」
「おまえのせい」
その言い方がずるくて、ひまりはますます赤くなる。
「蓮、そんなこと言われたら」
「困るか」
ひまりはすぐに答えられなかった。
困る。
なのに、うれしい。
こんなにもまっすぐ求められることが、苦しいくらいうれしい。
黙りこんだひまりを見て、蓮は少しだけ目を伏せた。
「……やっぱ怖ぇ」
「え?」
「好きすぎて、おかしくなりそうで怖い」
その言葉に、胸がぎゅっと締めつけられる。
蓮は強い人だと思っていた。
怒っても、守ってくれても、いつだって揺るがない人だと思っていた。
でも今の蓮は、ひまりの返事ひとつで壊れそうなくらい不安そうだった。



