校門前の騒ぎのあと、ひまりは半ば強引に保健室へ連れていかれた。
連れていった本人である蓮は、さっきまであれほど怒っていたくせに、今はひどく静かだった。
白い椅子に座らされたひまりの前で、湊が救急箱を開ける。
「先に神崎の手当てをする」
「いらねぇ」
「いるに決まってるでしょ」
悠真が呆れたように言い、臣も壁にもたれながら肩をすくめた。
「ひまりちゃん泣きそうだったし、今日はちゃんと反省しなよ、総長」
蓮は何も言わない。
ただ、ひまりの隣に立ったまま離れようとしなかった。
律が小さくため息をつく。
「……ほんと重い」
「うるせぇ」
短く返した蓮の声は、いつもより少しかすれていた。
湊が頬の傷に消毒を当てた瞬間、蓮はわずかに眉をひそめる。ひまりはそれを見て、思わず身を乗り出した。
連れていった本人である蓮は、さっきまであれほど怒っていたくせに、今はひどく静かだった。
白い椅子に座らされたひまりの前で、湊が救急箱を開ける。
「先に神崎の手当てをする」
「いらねぇ」
「いるに決まってるでしょ」
悠真が呆れたように言い、臣も壁にもたれながら肩をすくめた。
「ひまりちゃん泣きそうだったし、今日はちゃんと反省しなよ、総長」
蓮は何も言わない。
ただ、ひまりの隣に立ったまま離れようとしなかった。
律が小さくため息をつく。
「……ほんと重い」
「うるせぇ」
短く返した蓮の声は、いつもより少しかすれていた。
湊が頬の傷に消毒を当てた瞬間、蓮はわずかに眉をひそめる。ひまりはそれを見て、思わず身を乗り出した。



