イケメン男子は、天然美少女を一途に溺愛中。

それから、手紙が続くようになった。

毎日ではない。
二日空くことも、三日空くこともある。
でも忘れたころではなく、いちばん寂しくなったころに届く。

今日は澪が元気すぎて疲れた。
でも熱がないだけで助かる。

そう書かれた日もあった。

母さんが少しだけ早く帰れた。
それだけで家の空気が違った。

そんな一文の日もあった。

そして、いちばん紬の胸に残ったのは、たった一行だけの手紙だった。

今日、白石に会いたかった。

その一行を読んだ瞬間、紬は机に突っ伏した。
うれしくて、苦しくて、どうしたらいいのかわからなかった。

自分も会いたい。
今すぐ会いたい。
でも会えない。
その距離が、手紙一枚ぶんしかないのに、どうしようもなく遠い。

紬も返した。

私も会いたかったです。
びっくりするくらい。

書いてから、少しだけ笑ってしまった。
こんな素直なこと、顔を見たら絶対に言えない。