イケメン男子は、天然美少女を一途に溺愛中。

「ただ、勝手にいなくならないで」

そのひと言に、湊はしばらく何も返せなかった。

やがて、ほんの少しだけ近づいてくる。
でも触れない。
触れそうで止まる。

「それだけでいいの」

「よくないけど、今はそれがいい」

涙声のまま笑うと、湊はひどく苦しそうな顔をした。

「白石に、そんなこと言わせたくない」

「じゃあ言わせないでよ」

紬は泣きながら言った。

「ちゃんとそばにいてよ」

その瞬間、湊はもう耐えられないみたいに目を伏せた。