イケメン男子は、天然美少女を一途に溺愛中。

夏祭りの翌日から、朝比奈湊は少し変わった。

冷たくなったわけではない。
無視されるわけでもない。
目が合えば、前と同じように小さく笑う。
話しかければ、ちゃんと答えてくれる。

でも、前みたいに放課後を一緒に過ごすことはなくなった。

図書室へ行っても会えない。
駅までの帰り道で待っていてくれることもない。
昼休みも、自分の席にいる時間が短くなった。

たったそれだけの違いなのに、紬にはすぐにわかった。
避けられている。
はっきりとは言えない、でも確かな距離だった。