イケメン男子は、天然美少女を一途に溺愛中。

「白石さん、わかりやすすぎ」

真帆がりんご飴を手に笑う。

「別に探してない」

「はいはい」

からかわれて、紬は頬を熱くした。
否定したかったのに、今日はうまくできなかった。

それから三十分ほどして、真帆は友達に呼ばれて別行動になった。
紬はひとりになって、少しだけ足を止める。

急に、祭りの音が遠くなった気がした。
ついさっきまで平気だったのに、ひとりになった途端、灯りの多さがかえって胸にしみる。