Office Battle!不満だらけの女たち

「まだコロナ禍で超就職氷河期だったんですよ。何十社も落ちました。
もちろん、そんな時期でも、しっかりと目指した企業に内定を貰っている友達もいましたし、結局私の実力不足なんですけどね。
で、やっとひっかかった会社に、希望を持って就職しました。
希望した業種とは違いましたけど、それでも内定がもらえたんだし、一生懸命頑張ろうって」

「確かに、3年前と言えば、うちの会社も新卒採用を絞っていたな…」

「でも、それを言い訳にするつもりはないんです。
もっと粘って、もっと真剣に探すべきだったのかもしれないですね。内定がもらえただけで安堵して、そこに決めてしまったんです。
でも、いざ入社してみたら、雑用業務の何でも屋でした。しかも、今どき男尊女卑で、女性社員は勤続年数が高くても平社員ばかり。
半年ぐらいで、すっかり先輩に追いついてしまって、でもこの先もずっとこのままんだということが容易に想像できて…。
仕事をやってみたら、自分には案外パソコンが合うって思ったので、仕事しながらパソコンの腕を磨こうと学校に通って、そして、1年で辞めちゃいました。
正直、どんなにパソコンの技量を上げても、その会社では役に立たない宝の持ち腐れでしたから。
それで、今の派遣会社に登録したんです」

田川さんは黙って聞いてくれていた。

「最近の若者はって思います?」

結局、何も考えず事実を伝えちゃった。
どう考えても、これが理由だし、他に格好のつく話なんて思い浮かばなかった。