Office Battle!不満だらけの女たち

これがなければ、定時にあがって電車の中で田川さんに返信できたはずなのに!
無能営業のせいで、やらなくていい残業やる羽目になっちゃったよ。
今日中の仕事、定時30分前に持ってこないでよ!
一瞬、笑顔で「間に合いませんでした。てへ」とかやってやろうかと思った。
完璧な自慢だけど、ここの部署では、私が最もパソコンスキルが高い。
パソコンの仕事なら、私が時間内に終わらないものは、他の誰に頼んだって終わらないという確固たる自信がある。
でも、嫌がらせのために無意味に遅くまで会社に残りたくなんかないし。

「はぁ…、さっさと終わらせよ」

馬鹿なこと考えちゃったな。真面目に仕事しよっと。
ってか、まだデータ来てないじゃん!
なぜかデスクでのんびりしている高田さんのところへ、私はスタスタと近寄った。

「高田さん、今、即、私の目の前でデータを送ってください」

真顔で言ってやる。

「あ…ごめんごめん。えーっと、担当の人にね…」

「じゃあ、その担当の人とやらに今すぐ電話をしてください」

私の怒りを感じたのか、高田さんはそそくさと電話をかけ、その後すぐに
データを送ってくれた。

「ありがとうございました」

真顔で言って、自分の席に戻る。
ほんっとーーーーにムカつく!仕事しろ!
不本意な残業の怒りをぶつけるように、高速で入力を始める私。
あーあ!この会社のこういうルーズなところ大っ嫌い!イヤダイヤダ!
怒りのパワーで頼まれた仕事を1時間半で終えた。

「お先に失礼します」

定時後1時間半なのに、ほとんどの人がまだオフィスに残っている
残業こそ美徳!な会社よね。
要領悪いだけってこと、誰も気付かないのかな。
愛の会社だと「残業は仕事ができない証拠」なんて言われているくらいなのに。
時間内に与えられた仕事を終える能力がないんだろうな。