Office Battle!不満だらけの女たち

『お疲れ様。
あの二人、ついに付き合うことになったのか!
山内からはまだ報告がないんだ。後で聞き出してみるよ。
俺のお陰だなんて、そんなことないよ。
二人に縁があったってことだね。
山内が羨ましくなってきたよ。
それでは、今日も一日お仕事頑張ろう』

最後にガッツポーズがついていて、クスクスと笑ってしまった。
視線を感じて顔を上げると、有賀さんとバチっと目が合ってしまった。
すぐに目を逸らされたけど。
なんなんだろう。相変わらず感じ悪い。
最近の有賀さんはどうやらイメチェンをしたようで、服装がキャリア系パンツスーツからスカート中心になった。
それから、前のように高慢な口調が少しだけ柔らかくなったようにも感じる。
下請け会社の人から「何かあったんですか?」と何度も質問されるくらいの変貌だった。

でも、私にはわかるんだ。相変わらず、私に対しては敵意むき出しってことが。
表面上多少柔和になったけど、さっきみたいにキッツイ目線で睨まれることが頻繁にあるんだから。
ま、あんな人気にしな~い。
お昼休み後も、サクサクっと仕事を片付ける。

田川さんには、あえてすぐに返信はしないのだ。
もともと、会社でLINEを打つのは好きじゃないってのもあるけど、適度に焦らさないとね。
あと30分で定時。今日仕上げなければいけない仕事は特になし。
急ぎの仕事はさっさとやっちゃったし、残りの30分は、ファイルの整理でもしてよう…と思っていたのに。

「坂下さん、ちょっと頼みたいことがあるんだけど、今、大丈夫かな?」

珍しく営業チームの高田さんから声をかけられた。

「はい。なんですか?」

笑顔で受け答える。