Office Battle!不満だらけの女たち

ぷいっと背を向けて、寝室のある2階へ上がった。
寝室に入り、布団からはみ出て転がっている大地を、更にゴロゴロと転がして布団の上の定位置に戻す。
我が家は、今は大地、風香、私の3人が布団を敷いて1つの部屋で寝ていて、旦那は別の寝室で寝ている。
大地が生まれる前までは、親子3人でシングルベッドを二つくっつけてキングサイズの状態で寝ていたのだが、一人増え、部屋のスペースの問題で、私と子供二人が別の部屋に移った。

あっ!そうだ。
いまの内に、仕込んでおかないと。
私は自分のスマホを旦那が寝ている部屋のチェストの上にそっと置いた。
旦那が寝たら、こっそり寝室に行って、旦那のスマホをチェックするつもりなんだけど、万が一目が覚めちゃった時、「自分のスマホを探しに来た」という理由を作るためだ。

夫の寝室に無事自分のスマホを置き、子供たちが寝ている部屋に戻ると、スタンドライトをつけて、読み途中の小説を開いた。
後は、旦那が寝るのを待つだけ。
ただ、それが一番大変な作業だった…。

「いたっ!」

大地の見事な蹴りを後頭部で受け止めて目が覚めた。
あ…、また180度回転してる。
風香は壁にぴっとりとくっついて寝ていた。

うう、眠い。また寝るわよ…。
……………。
はっ!!寝てる場合じゃないじゃない!今何時!?
スタンドライトを向けて確認すると、2時半。
これは、行くしかないわよね。
ドキドキしながらそっと布団から抜け出した。
ソロソロと動く。
夫の寝室の部屋を開けるとき、物凄く緊張した。
キィー…。
小さな音でも気になってしまう。