「今、自分の人生の過渡期なんじゃないかなって思うんです。
ううん、本当はもっと前だったのかも。
だけど、勇気がなくて、不満を溜めながらも彼との関係をズルズルと続けて、発展させる努力を怠っていたんですよ。
私、優柔不断だから、きっかけがなければ、まだズルズルやってたかもしれません。
多分、彼とはこれで終わると思いますけど、それでも悔いはないんです。
きちんと自分の気持ちをぶつけることができたから。
だから、伊藤さんにはむしろ感謝してるくらいなんですよ」
だけど、その笑顔はきっと無理をして作ったものだ。
宮本さんは、彼と結婚できるかもしれないというわずかな希望は捨てられないに違いない。
だって、私がそうだったから。
「男って、本当に馬鹿ね。
自分の彼女がこんなに大きな器を持っていて、潔くて素敵だってことに気付かないんだから」
「ありがとうございます。少し元気出ますね」
「別に励まそうとしてるわけじゃないのよ。これは私の本音。
40年近く生きてきて、いろいろな男女を見てきたけど、宮本さんみたいに度胸があって、周囲をきちんと見れて、それでいて柔らかい女性らしさを失っていない人って、なかなかいないわ」
「度胸なんて全然…。ただ流されてきただけです。
周囲をきちんと見られてたら、とっくに結婚してると思いますよ」
「違うわ。それは違うわよ、宮本さん」
自信をなくしている宮本さんを、なんとか勇気付けたかった。
ううん、本当はもっと前だったのかも。
だけど、勇気がなくて、不満を溜めながらも彼との関係をズルズルと続けて、発展させる努力を怠っていたんですよ。
私、優柔不断だから、きっかけがなければ、まだズルズルやってたかもしれません。
多分、彼とはこれで終わると思いますけど、それでも悔いはないんです。
きちんと自分の気持ちをぶつけることができたから。
だから、伊藤さんにはむしろ感謝してるくらいなんですよ」
だけど、その笑顔はきっと無理をして作ったものだ。
宮本さんは、彼と結婚できるかもしれないというわずかな希望は捨てられないに違いない。
だって、私がそうだったから。
「男って、本当に馬鹿ね。
自分の彼女がこんなに大きな器を持っていて、潔くて素敵だってことに気付かないんだから」
「ありがとうございます。少し元気出ますね」
「別に励まそうとしてるわけじゃないのよ。これは私の本音。
40年近く生きてきて、いろいろな男女を見てきたけど、宮本さんみたいに度胸があって、周囲をきちんと見れて、それでいて柔らかい女性らしさを失っていない人って、なかなかいないわ」
「度胸なんて全然…。ただ流されてきただけです。
周囲をきちんと見られてたら、とっくに結婚してると思いますよ」
「違うわ。それは違うわよ、宮本さん」
自信をなくしている宮本さんを、なんとか勇気付けたかった。



