Office Battle!不満だらけの女たち

「私は結婚できないなら別れたいってわけじゃない。
ただ、決めてほしいだけ。健史に決めてほしいの」

その続きを言うのには、大きな勇気が必要だった。
心臓が痛いほどドキドキしている。
恐怖から来る動悸だ。

「私と結婚するか、別れるか、健史が決めて」

キッパリと言いたかったのに、声がかすれた。

「はぁ?」

疲れた声を出す健史。

「健史が決めてよ。私と結婚する気がないなら、今すぐここで別れを決めて」

「だれも結婚したくないとは言ってないだろう。いずれはそうなりたいと思ってるよ」

「いずれじゃダメなのよ」

「どうして?」

「じゃあ、なんで今じゃダメなの?」

「だから、仕事とかいろいろあるんだよ…」

「じゃあ、見通し立てて。それで、今ここで先のことを決めて私に話して」

「できるわけないだろう」

「やる気がないだけじゃない!」

「あーーーー!!くそっ!」

健史は頭を掻き毟った。
どうして、ここまできて決められないんだろう。
どっちでもいいから、決断してよ。
涙はずっと止まらない。
私、なにやってるんだろう。

「できないなら、別れればいいでしょ」

もう、疲れた。

「優子がそれを望むなら」

「だから、望んでないわよ!」

何度同じところをグルグルさせるつもり!?

「私の気持ちは言った通りよ。今すぐ健史と結婚したいの。
もう、待てないの。限界なの!不安なの!!」

早くこの苦しみから解放されたい。