Office Battle!不満だらけの女たち

「健史はズルい!
面倒な責任は負いたくなくて、美味しいところだけ味わいたいんだ」

罵声はとまらない。

「健史はいいよね!?男だから。
年取っても、気が変わって結婚したくなったら、若い女捕まえればいいんだから。
でも私は違うの!結婚したいし、子供だって欲しい!
結婚は年齢関係ないかもしれないけど、子供だけは時間に制限があるのよ。
男と違って、欲しいと思ったときの年齢が高ければ高いほど、リスクを背負うのよ。
自分の赤ちゃんを胸に抱ける確率がどんどん落ちていくのよ!」

そこまで言って、後は嗚咽になった。
何やってるんだろう、私…。
健史は何も言わずに立ちすくんでいる。
きっと、幻滅したに違いない。
ただでさえ、結婚結婚と迫られる雰囲気を毛嫌いしている節があったから。
今の私は、重くてウザイだけだろう。
もう、立っている気力もなく、蹲って泣きじゃくった。

「優子は結婚できればなんでもいいのか?
別に、相手は俺じゃなくても良さそうだな」

やっと口を開いたかと思ったら、健史は酷く疲れた声でそう言った。

「どうして…そういう解釈になるの…?」

やっぱり全くわかってくれていないんだね。

「だってそうじゃないか。
自分の都合ばっかりで、俺にだって仕事の切り目や親へのタイミングとか、色々あるんだよ」

「何それ」

怒りで声が震えた。

「そのタイミングってやつは、何年もかかることなの?
私が結婚の話してから1年だよ。
その間、健史から具体的な将来の計画や仕事の都合や親のことなんて、一言も聞いてない」

「男には色々あるんだよ」

「はっ!」

馬鹿馬鹿しくて笑い飛ばしてしまった。