Office Battle!不満だらけの女たち

「なんか、急に携帯の調子が悪くなって」

適当に誤魔化す。

「なんだよ、だったら連絡くれりゃいいのに」

そう言って、健史は座椅子にどっかりと座った。
なんだろう…、それが酷く癇に障った。

「ここ、私の家なんだけど、まるで自宅みたいに寛がないで」

凍ったような冷たい声が出て、自分でも驚いた。
でも、止められない。
健史は意味がわからなかったのか、ポカンとアホ面で私を眺めている。

「連絡よこせよって、そっちこそ、日曜の朝から勝手に押しかけてきて、何なの?」

「なんだよ、機嫌悪いな」

深刻に受け取っていないんだろう。適当に受け流そうとしているのがわかった。
更にムカついた。私、もうダメかも。

「ここは健史の家じゃないわ。私の許可なく勝手に座らないでよ」

「なに怒ってるんだよ」

怪訝そうな健史。
でも、そんなの知らない。

「今日約束なんてしてないじゃない。
私にも都合があるのよ。今すぐ帰って」

その言葉で、健史の表情が更に変わる。
怪訝な顔から、明らかに怒っている顔へ。

「わざわざ心配して来てやったのに、なんだよ、その言い方」

「心配してとも、押しかけてきてとも頼んでない」

「可愛くねーな!」

「誰のせいでっ!!」

言いかけて止めた。
なぜか惨めな気持ちになったから。