英語の天才は日本語がちょっと不自由!?

「……おい、生徒会長。君、あんな見え透いたおねだりに引っかかるのかい? 意外とチョロいんだね」


「橘くん、静かにしてくれ。これは幼馴染としての義務的なアレだ」


律が低い声で健二を牽制する


早くも男二人の間に、ピリッとした空気が流れていた


「おー、何、何? 面白そうなこと企んでんじゃん!」


その時、ドアを勢いよく開けて紬が入ってきた


手にはいちごオレを持っている


「紬! ちょうどいいところに! 実は英語ディベート部が廃部の危機でさ、紬も入ってほしいの!」


私がお願いすると、紬は「えー?」と眉をひそめた


「ディベート? 無理無理、ウチ英語なんてマジで『ハロー』と『サンキュー』しか分かんないしー。ていうか、なんでアイツもいんの?」