「佐々木緋彩、それに橘健二。お前たち、放課後に生徒会室で大喧嘩したそうだな」
翌日の放課後
私と健二は、職員室で担任の鬼塚先生に呼び出されていた
鬼塚先生はオールバックの髪に強面の、生徒から恐れられている熱血教師だ
「先生、誤解です。あれは喧嘩ではなく、高尚な意見のぶつかり合い……つまり『豚に念仏』です!」
胸を張って言い切る私
その瞬間に、隣にいた健二が盛大に吹き出した
「ぶっ……! 佐々木、それを言うなら『馬の耳に念仏』か『豚に真珠』だろ! あと、僕たちのディベートをそんな価値のないものに例えるな!」
「あ、そっか。じゃあ犬も歩けば棒を叩く?」
「棒に当たるんだよ! 叩きにいくな!」
「こら、静かにしろ!」



