君の才能ごと、独り占め

「星音」

「なに」

「まだしたい」

その言い方がずるすぎる。
恥ずかしいのに、うれしい。

私は小さく笑ってしまう。

「ちょっとだけ」

「うん」

またひとつ、やわらかなキスが落ちる。
短いのに、何回でも甘い。

公園の風が吹くたび、少しだけ現実に戻る。
でも彼が近いと、すぐまた何も考えられなくなった。