君の才能ごと、独り占め

「思ってたよりだめ」

「え」

「かわいすぎる」

一瞬で顔が熱くなる。

「朝からそれ言う?」

「朝だから余計きつい」

真顔で言うのがずるい。

「私だって、恒一くん……その、かっこいいと思った」

小さくそう返すと、今度は彼が黙る番だった。
数秒あと、手で口元をおさえる。

「……無理」

「だから何が」

「今のでたぶん今日ずっと機嫌いい」

そんなことで機嫌が決まるのかと思うのに、少しうれしい。