やっと離れたあと、神崎くんがわたしの額に自分の額をこつんと当てる。
「……無理」 「え?」 「好きすぎる」 低くこぼれたその本音に、胸がきゅうっとなる。
「わたしも」 そう返すと、神崎くんは目を閉じたまま少しだけ笑った。
夕方の教室は静かで、外から聞こえる部活の声さえ遠い。 その中で、ふたりの呼吸だけがやけに近く感じた。
「帰るか」 「うん」 「でもその前に」 「まだあるの?」 「一個だけ」
そう言って、最後に額へひとつ。 やさしい、ごほうびみたいなキス。
「今日のぶん、終わり」 「今日のぶんって決まってるんだ」 「決めた」 「神崎くんが?」 「足りなくなるから管理してる」 真顔で言うから、わたしは思わず笑ってしまった。
でもたぶん、ほんとうは全然足りていない。 わたしも神崎くんも、きっともっと一緒にいたくなる。
そんな予感を胸に、わたしはそっと彼の手を握った。
「……無理」 「え?」 「好きすぎる」 低くこぼれたその本音に、胸がきゅうっとなる。
「わたしも」 そう返すと、神崎くんは目を閉じたまま少しだけ笑った。
夕方の教室は静かで、外から聞こえる部活の声さえ遠い。 その中で、ふたりの呼吸だけがやけに近く感じた。
「帰るか」 「うん」 「でもその前に」 「まだあるの?」 「一個だけ」
そう言って、最後に額へひとつ。 やさしい、ごほうびみたいなキス。
「今日のぶん、終わり」 「今日のぶんって決まってるんだ」 「決めた」 「神崎くんが?」 「足りなくなるから管理してる」 真顔で言うから、わたしは思わず笑ってしまった。
でもたぶん、ほんとうは全然足りていない。 わたしも神崎くんも、きっともっと一緒にいたくなる。
そんな予感を胸に、わたしはそっと彼の手を握った。



