怖いはずの彼は、今日も私にだけ甘い♡

「昨日、寝るまでずっと考えてた」 頭の上から落ちてくる声。

「何を?」 「おまえにもっとちゃんと好きって伝えたほうがいいってこと」 「……十分伝わってるよ」 「足りねぇ」 「神崎くん基準だと?」 「全然」

少し笑ってから、神崎くんはわたしの顎に指をかけた。 やさしく上を向かされる。

「だから、これも」 そう言って落ちてきたキスは、さっきよりも少し深くて甘かった。

短いのに、胸の奥がしびれる。 触れて、離れて、また触れる。 何度も確かめるみたいに重なるたび、頭の中が真っ白になっていく。

「……好き」 唇が離れたあと、思わずこぼれた声は自分でもびっくりするくらい甘かった。

神崎くんの目が揺れる。

「それ反則」 「神崎くんだって、いつも反則だよ」 「じゃあお互い様か」 「うん……」

また触れそうな距離で見つめ合って、神崎くんが小さく息をつく。