怖いはずの彼は、今日も私にだけ甘い♡

「もう熱ないな」 「うん」 「じゃあ約束守っていい?」 そのひと言で、息が止まりそうになる。

「……約束」 「続き」 低く落ちる声が甘い。

逃げたくない。 でも恥ずかしい。 その両方で、頭の中がいっぱいになる。

それでも小さくうなずくと、神崎くんの指先が少しだけやわらいだ。

「無理ならちゃんと言え」 「無理じゃない」 「ほんとに」 「……ちょっと恥ずかしいだけ」 「それは俺も同じ」

意外な答えに、思わず目を上げる。

神崎くんは少しだけ困ったみたいに笑った。

「おまえ相手だと、さすがに余裕なくなる」 その言葉がうれしくて、胸の奥があたたかくなる。

次の瞬間、神崎くんはそっとわたしの髪を耳にかけた。 あの日みたいに丁寧な仕草。

それから、まず額にひとつ。 やさしいキス。