「治った?」 「うん、ありがとう」 「よかった。昨日ほんと顔やばかったよ」 「そんなに?」 「かなり」 そう言ってから、美優はにやっとした。
「で、神崎くんに送ってもらったんでしょ?」 「う、うん」 「それだけ?」 「え」 「何その反応」
一瞬で見抜かれて、わたしはあわてて視線をそらした。
「……何もないよ」 「絶対うそ」 「うそじゃ」 「顔が真っ赤ですけど」 「これは、その……まだ少し熱の名残で」 「ないない」
美優が笑っている、そのとき。
教室の扉が開いて、空気が少し変わる。
神崎くんだ。
いつも通り無愛想で、でもまっすぐこっちへ歩いてくる。 その姿を見ただけで、昨日の記憶が一気によみがえって、わたしは思わず机に視線を落とした。
「治ったか」 低い声がすぐ近くで止まる。
「う、うん」 「顔見ろ」 「え」 「まだしんどいのかと思うだろ」
「で、神崎くんに送ってもらったんでしょ?」 「う、うん」 「それだけ?」 「え」 「何その反応」
一瞬で見抜かれて、わたしはあわてて視線をそらした。
「……何もないよ」 「絶対うそ」 「うそじゃ」 「顔が真っ赤ですけど」 「これは、その……まだ少し熱の名残で」 「ないない」
美優が笑っている、そのとき。
教室の扉が開いて、空気が少し変わる。
神崎くんだ。
いつも通り無愛想で、でもまっすぐこっちへ歩いてくる。 その姿を見ただけで、昨日の記憶が一気によみがえって、わたしは思わず机に視線を落とした。
「治ったか」 低い声がすぐ近くで止まる。
「う、うん」 「顔見ろ」 「え」 「まだしんどいのかと思うだろ」



