怖いはずの彼は、今日も私にだけ甘い♡

「続き、ちゃんとする」 「……続き?」 「今日の分」 「き、今日の分って何」 「足りなかった分」

真っ赤になるわたしを見て、神崎くんは少しだけ笑った。

「だから今は早く治せ」 「がんばる」 「約束」 「うん」

こわいはずの彼は、弱っているわたしにまで容赦なく甘い。 でもその甘さは、苦しくなるくらいやさしくて、安心できて、何よりうれしい。

たぶんわたしは今日のことを、ずっと忘れない。 熱でぼんやりした頭の中でもはっきり残るくらい、神崎くんのキスも声もやさしさも、全部甘すぎたから。