「神崎くん」 「ん」 「好き」 ぼんやりしたまま言うと、彼の肩がぴくっと揺れた。
「病人がそれ言うな」 「ほんとのことだもん」 「……知ってる」 「神崎くんは?」 「何回言わせんだよ」 顔を上げた神崎くんの目は、驚くほどやわらかかった。
「好きに決まってる」 その声を聞いた瞬間、安心したのか、急にまぶたが重くなる。
「寝そう」 「寝ろ」 「帰っちゃう?」 「寝るまでいる」 「……うれしい」 「だからそういうこと言うなって」
言いながら、神崎くんはわたしの髪をやさしくなでる。 その手つきが気持ちよくて、意識がゆっくり沈んでいく。
眠る直前、額にもう一度だけキスの感触が落ちた。
「おやすみ」 低くて、やさしい声。
「……おやすみ」
「病人がそれ言うな」 「ほんとのことだもん」 「……知ってる」 「神崎くんは?」 「何回言わせんだよ」 顔を上げた神崎くんの目は、驚くほどやわらかかった。
「好きに決まってる」 その声を聞いた瞬間、安心したのか、急にまぶたが重くなる。
「寝そう」 「寝ろ」 「帰っちゃう?」 「寝るまでいる」 「……うれしい」 「だからそういうこと言うなって」
言いながら、神崎くんはわたしの髪をやさしくなでる。 その手つきが気持ちよくて、意識がゆっくり沈んでいく。
眠る直前、額にもう一度だけキスの感触が落ちた。
「おやすみ」 低くて、やさしい声。
「……おやすみ」



