怖いはずの彼は、今日も私にだけ甘い♡

「取れそうだった」 「ありがとう……」 「男に触らせんなよ」 「触らせないよ」 「絶対」 「絶対」

そう答えると、神崎くんはやっと満足そうに目を細めた。

文化祭が始まると、教室は思っていた以上ににぎわった。

友だち同士で来る人、家族連れ、ほかのクラスの生徒。 接客係のわたしたちは、入口で案内をして、注文を聞いて、料理を運んでとひたすら動き回る。

緊張していたはずなのに、始まってしまえば意外となんとかなった。