怖いはずの彼は、今日も私にだけ甘い♡

そして、数秒黙ったまま見つめてくる。

「……えっと」 「かわいい」 「っ」

直球すぎて息が止まる。

「神崎くん」 「想像よりだいぶだめ」 「だめ?」 「かわいすぎて無理」

美優が横で小さく吹き出した。

わたしはもう、どこに顔を向けたらいいのかわからない。

「お、お客さん来る前からそんなこと言わないで」 「じゃあ来たあとも言う」 「言わなくていいよ……!」 「無理」

低い声で言い切られてしまう。

そのうえ神崎くんは、わたしのリボンに少しだけ指を伸ばした。 曲がっていたのを直してくれただけなのに、近すぎて心臓が跳ねる。