怖いはずの彼は、今日も私にだけ甘い♡

「少ないくらいだろ」 「多いよ!」 「三日分」 「そんな換算あるの……?」 「今作った」

ちょっとだけ意地悪そうに言って、それでも目は甘い。

わたしは思わず笑ってしまった。 つられて神崎くんの表情もやわらぐ。

こうしてちゃんと話せばよかった。 逃げないで、最初から。

後悔はある。 でも、それ以上にうれしかった。

不安になったぶんだけ、神崎くんの気持ちを知れたから。

帰り道、約束通り手をつないだ。

神崎くんの手は大きくて、あたたかい。 少し歩いただけで、もう離したくなくなる。