「よし」 「……怒ってる?」 「かなり」 「やっぱり……」 「でもおまえが泣いてんの見たら、怒るより抱きしめたくなった」
その言葉の直後、また腕の中に閉じ込められる。
さっきよりもずっと強くて、でも苦しくない。 守るみたいな抱きしめ方だった。
「好きすぎてしんどい」 耳元でぼそっと言われて、わたしは固まる。
「そ、そんなこと言うのずるい」 「おまえもだろ」 「え?」 「避けられて、俺のほうがずっとしんどかった」 「……ごめんね」 「だから反省」 「どうやって……?」 「今日は俺と一緒に帰る」 「それはいつも……」 「手、つなぐ」 「う、うん」 「離すな」 「……うん」 「それから、帰るまでに好きって十回言う」 「十回!?」
思わず顔を上げると、神崎くんは本気の顔だった。
その言葉の直後、また腕の中に閉じ込められる。
さっきよりもずっと強くて、でも苦しくない。 守るみたいな抱きしめ方だった。
「好きすぎてしんどい」 耳元でぼそっと言われて、わたしは固まる。
「そ、そんなこと言うのずるい」 「おまえもだろ」 「え?」 「避けられて、俺のほうがずっとしんどかった」 「……ごめんね」 「だから反省」 「どうやって……?」 「今日は俺と一緒に帰る」 「それはいつも……」 「手、つなぐ」 「う、うん」 「離すな」 「……うん」 「それから、帰るまでに好きって十回言う」 「十回!?」
思わず顔を上げると、神崎くんは本気の顔だった。



