怖いはずの彼は、今日も私にだけ甘い♡

付き合い始めてから一週間。

神崎くんは、相変わらずわたしに甘かった。

朝は昇降口で待っていてくれるし、昼休みになれば教室まで迎えに来る。放課後は当然みたいな顔で一緒に帰る。

最初はそんな毎日に慣れなくて、心臓がずっと忙しかった。 でも人はこわいもので、幸せにも少しずつ慣れていくらしい。

神崎くんが隣にいること。 大きな手でさりげなく守られること。 低い声で名前を呼ばれること。

その全部が、わたしの日常になり始めていた。

だからこそ、その変化にすぐ気づいた。

その日の昼休み。 いつもなら迎えに来るはずの神崎くんが、来なかった。

スマホを見る。 メッセージもない。

体調でも悪いのかなと思って、わたしは購買へ向かう途中で二年三組の教室をのぞいた。

神崎くんの席のまわりに、数人の男子が集まっている。 でも、本人の姿はない。