怖いはずの彼は、今日も私にだけ甘い♡

「……安心しろよ」 「え?」 「おまえ不安になるだろ。なんで自分なんだとか」 「……!」

図星すぎて、息が止まる。

どうしてわかったの、と目で聞くと、神崎くんは少しだけ呆れた顔をした。

「そんな顔してるときある」 「……ごめん」 「謝んな」 「でも」 「俺はおまえがいい」 「……」 「ほかの誰でもねぇ。おまえじゃなきゃ意味ない」

まっすぐすぎる言葉に、胸の奥がじんわり熱くなる。

私はきっと、この先も何度だって不安になる。 彼がかっこよすぎるから。 人気者すぎるから。 自分に自信が持てない日も、たぶんある。

でも、そのたびに神崎くんは、こんなふうに言葉で抱きしめてくれる気がした。

乱暴そうに見えて、本当は誰より大事にしてくれる。 不器用なくせに、好きだけは絶対に隠さない。

こわいはずの彼は、今日も私にだけ甘すぎる。

帰り道、夕焼けの下でつないだ手は、いつまでたっても離れなかった。