「ひーなた!一緒に帰ろ!」
放課後。
私が下駄箱で靴を履き替えていると、友達の苑坂 里奈が声をかけてきた。
その後ろにはもう一人、平羽 晶蘭もいる。
里奈は元気でかわいい女の子。
晶蘭は大人っぽくて美人さんな女の子。
私がいつも一緒にいる、仲の良い自慢の友達だ。
「うん、帰ろう」
そして私は、日向 類。
私がなぜ「ひなた」と呼ばれているのかというと…
私たちが出会ったの中学の入学式で、そのときに里奈が「ひゅうが」を「ひなた」と読み間違えたのが事の発端だ。
それから「ひなた」呼びが定着してしまったのだ。
「ねーひなた、今日のテストめっちゃ難しくなかった?半分くらいから、全部宇宙語としか思えなかったんだけど!」
「それは里奈が勉強してこなかったからじゃない?」
「うっ、ひなた辛辣っ」
その言葉に、ふふっと笑う。
「まあ、最後らへんの問題はちょっとひねってたけどね」
その言葉に晶蘭が反応した。
「出たな〜ひなたのひねってた。そう言うひなたはどうせ今回も満点でしょう」
「そうだそうだ〜!」
晶蘭の言葉に便乗するように、里奈もそう言った。
「まあ、そうかもね?」
クスリと笑いながらそう答えた。
学校での私は、文武両道で学級委員も務め、何でも卒なくこなし、周りからは「完璧美少女」なんて呼ばれている。



