活動休止から2カ月。
会社との契約も終了し、榎宮さんは案の定会社を離れないまま、公式ページとファンクラブも作り変えて・・・。
これまでの動画もすべて新しいアカウントで再投稿して、配信も何回かして、ついに‟この時”が来た。
今夜は緋雁と、焼肉屋さんでサシメシ。
この動画の投稿と同時にカップル否定も公式から出すから、カップル否定をした前提でお話をする。
お店への送迎をしてくれた珀と葛に力強く頷いてくれて、私たちは許可を取ったうえでカメラを回し始めた。
♡───────────────────────♡
「どうだった?カップルだった時」
「結構キツかったよねぇ。私たちが見てほしかったのはコンテンツではないから」
「んね。・・・俺らの音楽、届いてるのかな~ってなったよね」
お互いお肉を焼きながら話し出すと、手よりも口が動いてくる。
言ったことは編集でカットでもなんでもできるから、今は思ったことを話したほうがいいだろう。
「・・・大変、だったよ」
「・・・うん。たしかに売れたけど、それは本当に俺らの力なのか分かんなくてさ。音楽を評価してくれる人だっていたから、余計・・・なにも言えなかったよね」
しんみり言うと、緋雁は4人の気持ちもくみ取った言葉で同意し、お肉をひっくり返す。
これ美味しいよ、と口に突っ込んできたお肉を咀嚼すると、緋雁は幸せそうに笑った。
本当に・・・結成当初から、過去のこともあってかすごく可愛がってくれたよねぇ。
もちろん時には厳しく指導もしてくれたけど、やっぱり妹に接するみたいに甘やかして、褒めて伸ばしてくれた。
やっぱり私、緋雁のこと大好きだなぁ。
もちろん、珀や葛のことだって。
・・・でもなんだか最近、緋雁と話してて『好きだなぁ』って思うことが増えたような。
「どういう理由であれ、私たちを見つけてくれたEchosがたくさんいるのは、嬉しいね」
「ね、嬉しい。この世界には素敵ですごいアーティストさんたちがたくさんいるから。そのなかで『Echolyが好き』って言ってくるのは、感謝してもしきれないよ」
Echolyを好きでいる理由が『ひめたみ』だとしても、ファンでいてくれている人たちがいるのだ。
その中でも特に『曲が好き』と言ってくれるファンのために、演奏していた。
逆に、そのファンのおかげで演奏で来ていたと言っても過言ではない。
「これからもいっぱい感謝してさ」
「活動再開しようね」
こちらを見た緋雁の言葉を引き継ぐと、彼は満足げに頷いた。「ひかひかタレ取って」
「ひかひかやめて?」
突然いつもと違う呼び方をすると、緋雁は園な顔で否定しながらもちゃんとタレを取ってくれる。
やっぱり優しい。やっぱり緋雁のこと大好きだ。
・・・あれ?さっきも同じこと思ったような。
もしかして活動休止で距離が縮まって、もっと好きになっちゃったのかな。
会社との契約も終了し、榎宮さんは案の定会社を離れないまま、公式ページとファンクラブも作り変えて・・・。
これまでの動画もすべて新しいアカウントで再投稿して、配信も何回かして、ついに‟この時”が来た。
今夜は緋雁と、焼肉屋さんでサシメシ。
この動画の投稿と同時にカップル否定も公式から出すから、カップル否定をした前提でお話をする。
お店への送迎をしてくれた珀と葛に力強く頷いてくれて、私たちは許可を取ったうえでカメラを回し始めた。
♡───────────────────────♡
「どうだった?カップルだった時」
「結構キツかったよねぇ。私たちが見てほしかったのはコンテンツではないから」
「んね。・・・俺らの音楽、届いてるのかな~ってなったよね」
お互いお肉を焼きながら話し出すと、手よりも口が動いてくる。
言ったことは編集でカットでもなんでもできるから、今は思ったことを話したほうがいいだろう。
「・・・大変、だったよ」
「・・・うん。たしかに売れたけど、それは本当に俺らの力なのか分かんなくてさ。音楽を評価してくれる人だっていたから、余計・・・なにも言えなかったよね」
しんみり言うと、緋雁は4人の気持ちもくみ取った言葉で同意し、お肉をひっくり返す。
これ美味しいよ、と口に突っ込んできたお肉を咀嚼すると、緋雁は幸せそうに笑った。
本当に・・・結成当初から、過去のこともあってかすごく可愛がってくれたよねぇ。
もちろん時には厳しく指導もしてくれたけど、やっぱり妹に接するみたいに甘やかして、褒めて伸ばしてくれた。
やっぱり私、緋雁のこと大好きだなぁ。
もちろん、珀や葛のことだって。
・・・でもなんだか最近、緋雁と話してて『好きだなぁ』って思うことが増えたような。
「どういう理由であれ、私たちを見つけてくれたEchosがたくさんいるのは、嬉しいね」
「ね、嬉しい。この世界には素敵ですごいアーティストさんたちがたくさんいるから。そのなかで『Echolyが好き』って言ってくるのは、感謝してもしきれないよ」
Echolyを好きでいる理由が『ひめたみ』だとしても、ファンでいてくれている人たちがいるのだ。
その中でも特に『曲が好き』と言ってくれるファンのために、演奏していた。
逆に、そのファンのおかげで演奏で来ていたと言っても過言ではない。
「これからもいっぱい感謝してさ」
「活動再開しようね」
こちらを見た緋雁の言葉を引き継ぐと、彼は満足げに頷いた。「ひかひかタレ取って」
「ひかひかやめて?」
突然いつもと違う呼び方をすると、緋雁は園な顔で否定しながらもちゃんとタレを取ってくれる。
やっぱり優しい。やっぱり緋雁のこと大好きだ。
・・・あれ?さっきも同じこと思ったような。
もしかして活動休止で距離が縮まって、もっと好きになっちゃったのかな。


