早見先生の紹介後、2回目のライブには音楽会社の人が数人来た。
その後すぐにデビューの話を持ち掛けられ、9月11日に『種火』でCDデビュー。
ファンクラブ『Echos』も開設した。
今Echolyは大手音楽会社と契約をしていて、まだテレビには出れていないけど、『Echolyチーム』というものもできた。
サポートメンバーでベースの紺野夢途さん。私は『夢さん』と呼んでいる。
マネージャーの榎宮南瑠さん。厳しいけどEcholyのことを想ってくれている。
そのほかにもメイクさんだったり衣装さんだったり・・・。
素敵な仲間に囲まれた私たちは、思うがままに音楽を楽しみ、曲を出し───。
「Echoly、メジャーデビュー決定です」
結成2年目、Echolyのメジャーデビューが決定した。
♡───────────────────────♡
「榎宮さん・・・メジャーデビューって」
「言葉通りです。『灯台』でメジャーデビューすると連絡がありました。予定は7月23日。レコーディングやアーティスト写真の撮影などの日程は、後程説明します」
呆然とする珀に、冷静に返す榎宮さん。
え・・・メジャーデビュー・・・?
去年CDデビューしたばかりで、結成が2年目で?
だって結成2年目ってことは、私のキーボード歴もボーカル歴も作曲歴も、2年目ってことだ。
まだまだ素人の私が、Echolyとしてメジャーデビュー・・・?
そんなこと、あっていいの・・・?
「発表は明日なので、それまでは口外しないように。・・・話したいこともあるでしょうし、席を外します。夢途」
「はい」
榎宮さんに呼ばれた夢さんは、他のグループのサポメンもしていて慣れているのか、『よかったな』というような笑顔で部屋を出て行った。
笑宮さんも眼鏡の奥で安堵の色を見せて、ゆっくりと扉を閉める。
「っふ、ん・・・」
静かな部屋の中で珀の泣き声が零れ、気が付くと私の頬も濡れていた。
ど、どうしよう・・・止まらない。笑顔で喜ぶべきなのに・・・。
「・・・っ、愛してる・・・!」
すると突然、そんな言葉とともに葛に抱きしめられる。
3人を一気に抱きしめているらしく、ぎゅうぎゅうになっていると、葛のすすり声が聞こえてきた。
「愛してるよ、本当に・・・3人も、音楽も・・・!」
その言葉にハッとし、身じろぎして葛の背中をポンポンする。
最年長は誰よりも愛が大きく、誰よりもメンバー想い。
純粋に音楽を楽しむ、頼れるけど寂しがり屋なお兄さんだ。
「ありがとう・・・」
離された後も腕をぶらんとさせている珀が、目に大粒の涙をためて私たちを1人ずつ見つめていく。
大声で喜ぶこともできないまま立ちつくしてると、急に緋雁が大きく腕を広げた。
「ん!葛!」
名前を呼ばれた葛が顔をパッと明るくしてその腕の中に入り、力強く抱きしめ合う。
小さな声で何か言っているけど、きっと『ありがとう』とかだろう。
それを見て、私も珀に手を伸ばした。
その後すぐにデビューの話を持ち掛けられ、9月11日に『種火』でCDデビュー。
ファンクラブ『Echos』も開設した。
今Echolyは大手音楽会社と契約をしていて、まだテレビには出れていないけど、『Echolyチーム』というものもできた。
サポートメンバーでベースの紺野夢途さん。私は『夢さん』と呼んでいる。
マネージャーの榎宮南瑠さん。厳しいけどEcholyのことを想ってくれている。
そのほかにもメイクさんだったり衣装さんだったり・・・。
素敵な仲間に囲まれた私たちは、思うがままに音楽を楽しみ、曲を出し───。
「Echoly、メジャーデビュー決定です」
結成2年目、Echolyのメジャーデビューが決定した。
♡───────────────────────♡
「榎宮さん・・・メジャーデビューって」
「言葉通りです。『灯台』でメジャーデビューすると連絡がありました。予定は7月23日。レコーディングやアーティスト写真の撮影などの日程は、後程説明します」
呆然とする珀に、冷静に返す榎宮さん。
え・・・メジャーデビュー・・・?
去年CDデビューしたばかりで、結成が2年目で?
だって結成2年目ってことは、私のキーボード歴もボーカル歴も作曲歴も、2年目ってことだ。
まだまだ素人の私が、Echolyとしてメジャーデビュー・・・?
そんなこと、あっていいの・・・?
「発表は明日なので、それまでは口外しないように。・・・話したいこともあるでしょうし、席を外します。夢途」
「はい」
榎宮さんに呼ばれた夢さんは、他のグループのサポメンもしていて慣れているのか、『よかったな』というような笑顔で部屋を出て行った。
笑宮さんも眼鏡の奥で安堵の色を見せて、ゆっくりと扉を閉める。
「っふ、ん・・・」
静かな部屋の中で珀の泣き声が零れ、気が付くと私の頬も濡れていた。
ど、どうしよう・・・止まらない。笑顔で喜ぶべきなのに・・・。
「・・・っ、愛してる・・・!」
すると突然、そんな言葉とともに葛に抱きしめられる。
3人を一気に抱きしめているらしく、ぎゅうぎゅうになっていると、葛のすすり声が聞こえてきた。
「愛してるよ、本当に・・・3人も、音楽も・・・!」
その言葉にハッとし、身じろぎして葛の背中をポンポンする。
最年長は誰よりも愛が大きく、誰よりもメンバー想い。
純粋に音楽を楽しむ、頼れるけど寂しがり屋なお兄さんだ。
「ありがとう・・・」
離された後も腕をぶらんとさせている珀が、目に大粒の涙をためて私たちを1人ずつ見つめていく。
大声で喜ぶこともできないまま立ちつくしてると、急に緋雁が大きく腕を広げた。
「ん!葛!」
名前を呼ばれた葛が顔をパッと明るくしてその腕の中に入り、力強く抱きしめ合う。
小さな声で何か言っているけど、きっと『ありがとう』とかだろう。
それを見て、私も珀に手を伸ばした。


