月影に咲く、一輪の華

バスケを続けているうちに、気づけば午後の時間もかなり過ぎていた。

星羅「はぁ〜!楽しかった!」

私は額の汗を拭いながら、大きく伸びをする。

豹牙「お前、まだ元気なのかよ」

星羅「うん!」

豹牙「……化け物か」

星羅「ひどっ!」

思わず頬を膨らませる。

來夢「でも本当にすごいよ。俺、もう動けない」

來夢はその場に座り込んでいる。

星羅「大丈夫?」

來夢「大丈夫……たぶん」

星羅「水飲む?」

來夢「え?」

星羅「はい!」

私は自分の水筒を差し出す。

來夢「いいの?」

星羅「うん。ちゃんと水分取らないと!」

來夢「……ありがとう」

來夢が水筒を受け取る。

その様子を黒羽がちらっと見ていた。

黒羽「星羅」

星羅「ん?」

黒羽「お前、自分の分は?」

星羅「あるよ!」

私は鞄からもう一本の飲み物を取り出す。

黒羽「ならいい」

星羅「心配してくれたの?」

黒羽「別に」

星羅「優しいじゃん!」

黒羽「……そういうことにしとけ」

星羅「ふふっ」

なんだか今日は、昨日よりずっとみんなと近くなれた気がする。

私は嬉しくなって、もう一度みんなを見渡した。