月影に咲く、一輪の華


お弁当を食べ終わって、空になったお弁当箱を鞄にしまう。

星羅「ごちそうさまでした!」

來夢「今日も食べるの早かったね」

星羅「だってお腹空いてたんだもん!」

豹牙「朝も食ってただろ」

星羅「育ち盛りだから!」

豹牙「高校二年生な」

星羅「それ禁止!」

またみんなが笑う。

こうやってみんなでくだらない話をしている時間が、私はすごく好きだった。

昨日初めて会ったばかりなのに、もうずっと前から知っていたみたいに話せる。

なんだか不思議。

昼休み終了のチャイムが鳴ったけど、誰も教室へ戻ろうとはしない。

星羅「みんな午後の授業行かないの?」

黒羽「行かねぇ」

來夢「俺もここいる!」

豹牙「戻るの面倒くせぇ」

朔夜「……お前ら、本当にサボる気なんだな」

星羅「じゃあ私も残る!」

星夜「姉ちゃんは戻れ」

星羅「えー!」

星夜「昨日もサボっただろ」

星羅「だってここ楽しいんだもん!」

黒羽「まあ、いいんじゃねぇか?」

朔夜「黒羽、お前が言うな」

黒羽「別にいいだろ」

星羅「やった!」

私は嬉しくなって、その場に座り込む。

みんなと話したり、空を眺めたり。

こういう何もしない時間も、なんだか楽しい。